先日右の上下の親知らずを抜いてきました。
自分の親知らずは真横に生えていて、ずーっと抜いてくださいと言われながらも逃げ続けてきました。
しかし、数ヶ月前に右頬が親知らずの影響で腫れてきてしまったため、やむを得ず親知らずを抜く決心をしました。
今回、抜歯の際に静脈鎮静方を使用したので、せっかくなのでその体験記を記したいと思います。
静脈鎮静法で親知らずを抜くことになった背景
歯の状況は、下の親知らずが左右ともに真横に生えていました。
そのため、放置しておくと歯並びが悪くなる可能性がありました。
また、下の左右の親知らずが共に唇の神経に近いという状況でした。そのため歯医者で抜歯して何かあると、いざという時に対処が難しいため大学病院で抜く必要がありました。
(ちなみにこのいざという状況は、抜歯の際に下唇の神経を傷つけてしまった時です。もし傷つけてしまうと、下唇の感覚が鈍くなってしまうそうです。外見等の変化は一切ないようです。)
自分は超絶ビビリで、コロナのワクチン注射が怖くて、注射したあと軽く意識が飛んだことがあります(笑)
大学病院で抜くなんで、そんな自分の不安が煽られまくりでした。
そのビビリなことをお医者さんに伝えると、普通に抜くのは怖いかもねということで2つの選択肢を提案していただきました。
1つめが全身麻酔で1度に上下左右の全ての親知らずを抜く方法
2つめが静脈鎮静方を使い、右と左の親知らずを2回に分けて抜く方法でした
ちなみに、大学病院での抜歯だからこの2つの選択肢がありました。普通の歯医者だとおそらく麻酔をして普通に抜くことがほとんどだと思います。
最初は全身麻酔で一思いに全部抜いた方が楽かなとも思ったのですが、全身麻酔への漠然とした恐怖、全身麻酔の場合は1日入院する必要があるという2点の理由から静脈鎮静方で抜歯することにしました。
ここで、静脈鎮静法のメリットデメリットですが
メリット
・片方ずつ抜くので、術後のダメージが少なくその日のうちに帰宅できる
・リラックスした状態で抜歯ができる(個人差あり)
・普通に抜く場合に比べ、手術の時間が短く感じる
デメリット
・左右同時に抜く場合は手術を2回に分ける必要がある
・完全に意識がない状態で抜歯をするわけではない(個人差あり)
という感じです。(あくまで一部です。詳細な注意事項やメリットは、診察をする際にお医者さんから説明や説明が書いた用紙がもらえると思います。)
ちなみに、全身麻酔と静脈鎮静方の2択だと、静脈鎮静法を選ぶ人の方が多いみたいです。
補足ですが、大学病院で抜歯をする際の流れをまとめておきます。
歯科医で診察し紹介状を書いてもらう
→大学病院で診察(歯の状況をみて抜歯の予定を立てる)
→抜歯
の流れです。時期や地域で差があると思いますが、自分は紹介状を書いてもらってから大学病院の予約が約一が月後、それから抜歯の予定が取れたのが約2ヶ月後でした。
手術の流れと感想
手術は午前10時開始でした。
手術中は血を吸い出すためにホースを口の中に入れます。そのため、人によっては嘔吐してしまう人がいるため朝食は抜き、8時以降は水分の摂取も禁止でした。また、前日は十分な睡眠を確保する必要があります。
病院に行き受付を済ませたらすぐに呼び出しがありました。
手術台のような場所でやるのかなぁと不安だったのですが、普通の歯医者さんにある椅子の強化版みたいな椅子だったので少し安心しました(笑)
椅子に座ると、体調確認、手術の説明、血圧計測計の装着、今日何で病院まで来たか、身長と体重の確認等がありました。
身長と体重の確認に関しては、静脈鎮静法を行う際に投与する薬の量を決定するために必要があるようなので、サバを読んで低い値を言ってしまうと、薬の効きが悪くなり静脈鎮静法の意味が薄れてしまうそうです。正直に答えましょう。
今日病院まで何で来たかに関しては、当日自身で乗り物を運転して来院することが禁止されています。理由は静脈鎮静法の影響で手術後に少しふらつく場合があり、事故の危険があるためです。自分は祖父に車で送ってもらいました。
自分は抜歯前日から緊張でガチガチだったのですが、オペをしてくれる女性の先生がとても優しく、会話の中で励ましてくれたので少し緊張がほぐれました(笑)
その後、点滴を打ちます。注射が苦手な自分はこの点滴が一番嫌で、少しくらっと来ました。
そしていよいよ静脈鎮静法が始まります。点滴から静脈鎮静法の薬を注入し、リラックス状態になるのを待ちます。
注入後だんだんと眠気のようなものが来て、うつらうつらとしてきます。リラックスした状態が確認出来たら治療が始まります。自分はリラックスした状態になるまで1分程度かかったと思います(個人差があるようです)。
ここから記憶が割と曖昧なのですが、先生が「じゃあ始めますねー」と言って麻酔を打ち、ゴリゴリと始まります。
一度痛いですかー?と確認があり、「少し…」と答えた以来ほとんど記憶がありません。
歯を削るゴリゴリといった音が遠くでなっていたような記憶はありますが、歯茎を切られた感覚、歯を抜かれた感覚は全く覚えていないです。
気が付くと、治療が終わっていました。体感時間は本当に一瞬でした(実際の時間はおそらく30分くらい)。本当に一瞬に感じたこと、歯を抜かれた感覚が全くなかったことに衝撃でした。
手術が終わると、歯がどれくらいで抜けたのか、抜いた後の状態、今日この後の注意事項の説明等がありました。
自分の場合は年齢が若いこともあり、歯も抜きやすく、出血も少なかったそうです。
上の歯は数秒で抜け、本来は手術後にガーゼを嚙みながら帰宅することが多いようですが、何も噛んでいない状態でした。
待合室に移動するために立ち上がった時に、下手すると壁ぶつかるのではないかと思うくらいにふらふらしたので少し驚きました。
その後は会計を済ませ、薬(痛み止めと抗生物質)をもらったら終了です。
手術後
周囲の人から聞いた話だと、頬はパンパンに腫れ、激痛で、発熱をすることもあると聞いていたので震えていたのですが、以外にも軽度な症状でした。
頬は多少腫れている程度、痛み止めのおかげのあったと思いますが痛みもそれほどひどくありませんでした。
ただ、下唇のしびれや(4~5時間程度)、口があまりあかない(2,3日)、出血(2日程度)などの症状はありました。
手術後の食事は結構大変でした。口が空かないので食べ物が口に入らないし、片側しか使えないので噛みにくかったです。食欲があるのに食べられないのは辛いですね(笑)
柔らかくて食べやすいものを用意しておいた方が良いです。
また、手術した翌朝ですが、出血の影響で布団が血まみれになっていました。洗濯が面倒くさいので、大きめのタオル等を布団に敷いて寝ることをお勧めします。
まとめ
静脈鎮静法は、ビビりな自分にとっては現代医学に感謝感激な方法でした。
ほとんど意識のない状態で、痛みもなく抜歯できたという点で個人的にはとても満足でした。
抜歯の際に静脈鎮静法がある場合は使ってみるのも良いかもしれません。ちなみに自分の治療費は8000円程度でした(保険適応)。
もちろん、効き方には個人差があるので全員ほとんど意識がない状態で抜歯できるとは限りませんが、心配な人は使ってみるのはアリだと思います。ちなみに自分は効きやすい人だったのかなと思っています。
個人的にはですが、全身麻酔と静脈鎮静法の2択なら静脈鎮静法の方がいいと思います。
参考にしてみてください。
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